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ニートが働いたかもしれないブログ。

無職ひきこもりニートを10年プレイしたひとの妄想劇ブログ。

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ニートがフリーランサーで転戦していく人生(仮)⑦/10年と引き換えに手に入れたものは小金と『知らないユーチューバー』

「フリーター戦線」の話

ユーチューバーやアフィリエイターをやっていた。

 

この20代でフリーターしながら捻出した時間で目指したのはそんなもの。

 

「そうしたかった」というより、なんとなしに不労所得とか「金持ち」とか「有名人」みたいな「特別なものを追いかけた」みたいなものだっただろうか。

 

「ビッグになるぜ!!」

 

みたいな若い漠然とした欲望しかなかったのかもしれないけれど、とりあえずは「明確なやりたい事」は無かったからそれも不思議のないことかもしれない。

 

ただ、

 

それでも「一日8時間以上拘束されていて疲れてしまうアタマで生きているよりはだいぶ前向きな」

 

というか自分の人生の将来を目指してやっていける時間と余裕は生まれた。

 

 

 

最初にはじめたものはせどりと呼ばれる中古転売だった。

 

何か普通じゃないアウトロー的な生業としての魅力が漂っていたので挑戦してみた。良くある情報商材や教材などは購入せずに、

 

「まず自分で考えてやってみたい」

 

という攻略情報を見ずにやりたい大人ゲーマーな感覚でやっていたらば

 

全然稼げなかった。

 

それに、どうかんがえても、実店舗には「売れる商品」の数が限られるし、カゴに大量に詰めているせどらーも何人か出没しているのを見ては呆れていた。

 

それならばと、

 

売れ残っている新品せどりをしてみると、たしかにいくつかはプレミア品や高値で売れるものも見つかったが、すべてせどり終えると品切れ。付近で回れるだけの店にはもうなくなったのをみてはやはり呆れていた。

 

 

「もう売れるメカニズムというものは解明されているんですね。だからあとはこれをやるだけなんですよ。余計なことはせず。」

 

「目的地まで行けるチケットを買って新幹線に乗っていけば着くんですよね。あえて景色を楽しむために歩いて行くというものもアリですが……

 

そんなことしたいですか?(笑)」

 

 

 

オレは歩いて楽しみたい人間だった。

 

だから本当に遠回りをした。でもだからこそなのか、

 

人とは被らない方法で月数千円の利益を上げることが出来た。

 

これを「ワンコイン流星群システム」と名付けてさらに発展していくことにしていた。

 

このワンコイン流星群せどり法は「動きのある人気の商品だけターゲットにし、それをそれなりの値段で仕入れ、あとは付加価値をつけて、500円未満の利益でぶん回すという手法」で、これならどんな商品でも利益を上げることができる理論だった。

 

理論上は。

 

だがとりあえずはこうして攻略法を見つけ出したという達成感がそこにはあった。

 

そしてとたんに、冷めてしまった。

 

更に磨きをかけて、あるいは情報商材を用いて情報や思考の強化に努め、あるいはツールなどを用いていけば、たしかに金は稼げたかもしれない。

 

だがもう「面白かった」からいい。

 

すでに過去形となっていた。

 

 

 

こんどはサイト運営を始めてアフィリエイターになった。

 

アフィリエイターというのは、「サイト上で商品を紹介してその紹介料を得る」というものだ。それがアフィリエイトで、それを行うものがアフィリエイター。

 

ネット上の営業マンみたいな感じかな。

 

「要るか要らないかわからない商品を押し付けに参る」だなんていう「営業マン」はオレが最も苦手とする行為であるのに、

 

不思議とネットスタイルなら問題なかった。

 

押し付けるわけじゃないから。「勝手にやってきて勝手に買って帰ってくれる」からだろう。「成功は褒められないが失敗もドヤされないというのは、最初の一歩に有効なことだなあ」なんて感じた。そのぶん辞めやすくはなるだろうけど。

 

それなりに収益を出せるようになっていた。

 

これも、最初は右も左も分からないものだけど、「まずは優秀な人の言ったとおりにそのままやる」ということの本当の価値を、先のせどりの件でまざまざと痛感させられていたから「自分の考えは挟まず」に最初はやってみたのだ。

 

そうすると何の事はなしに、『売れる理屈』は簡単に理解できた。

 

あとはそれをとにかく続けた。そうするとやはり少し稼げるようになったし、更にだんだんと稼ぐ額が多くなった。月5万くらいは稼げるようになっていた。

 

ただ、せどりで「自分が発見した」時ほどの達成感はそこにはなかったが。

 

あとは自分で更に考えて、発想して、オリジナルな手法なども用いて発展させていくことがこれからやれることだろう、

 

 

というところでユーチューブに投稿を始めだした。

 

 

「この芸能人気取りがっ!!!!!!ペッ!!!!!!!」

 

なんて当初は思っていたのだけれど、「なんなのあの弁当食って騒いでるだけの人達は?」だなんて思っていたのだけれど、

 

結局は自分もやるという人類の神秘。

 

そういったパラドックスでありますよね。

 

聞けば年1億円だの4億円だの、

 

 

3億円だの。

 

稼ぐと言うではありませんか。「すごい大金ではありませんかこれは」と。宝くじが毎年当たるみたいな金額ではありませんかと。

 

一体何に使うのかも考えていない状況で、いったいそれが何なのかもわかっていない状況で、

 

そんな夢を抱きながら海千山千有象無象の今までバカにしてきたような奴らと同じように「ユーチューバーやってみた」といったわけである。

 

そうしたら全然稼げないの。

 

全然。

 

というか観られないの。

 

全然。

 

奈落の底の最下層ジュデッカにでもダウンロードされたんじゃないのかってくらいに下の方に突き落とされてやんのオレの動画は。

 

4人観てるだけなの。

そうしたらそのうち2回はオレなの。

 

そういうブラックホールみたいな極限まで集約された一点の重力が無限に沈み続けて形成するような空間がそこには出来上がっていたの。

 

気合を入れて、「芸術とはこのことだ」と言わんばかりな名作動画なんてぜんぜん観られないの。

 

実際どうであったかは別として、そういった心持ちで創った動画なんてジュデッカ逝き確実なの。

 

でもだんだんと続けていくといろんなことがわかっていって、

 

「こうすればいいのか?」

「ああすればいいのか?」

 

ってことが出てくる。

 

それが正解かどうかは別として。

 

 

やっとチャンネル登録者が700人を越えたんだ。

 

 

動画もコンスタントに数百回観られるれるようになってきた。広告収入はそんなに無かったけど、というかほとんど無かったけど。

 

とにかくトレンドで、派手で、元気よく、そして毎日定時にどんどん動画を上げていった。

 

宣伝されてるゲームや、ツイッターで話題になった商品をあの手この手でいじくり倒して元気よく、自分でも意味はわからないけどとにかくウケそうな、普通じゃないことを毎日毎日あげていった。

 

最初はクオリティを維持することを考えたけど、それは辞めてとにかく数を上げた。でもだんだんと慣れてきて、最低限のレベルで編集することはできるようになっていった。

 

けっこう有名になったような気がした。

 

人が喜んでいるのか、笑っているのか、面白がっているのか、分からないけれど、とにかく人がオレのやることを観ていたし、

 

それは気持ちのよいことだった。

 

でも段々とそれにも慣れてきて、

 

というかこのやり方じゃあこれ以上あまり増えていくこともなかった。

 

でもまあこれだけやれてるんだからそれなりに有名じゃないかと思ってはいたけれど、

 

 

だんだんと人がわからなくなった。 

 

 

この動画を観て、喜んでいるのか、笑っているのか、楽しんでいるのか、わからなくなった。

 

わからなくなってきた。 

 

軽蔑してるんじゃないかと思ってきた。

 

笑いものにしてるんじゃないかと思ってきた。

 

だってこれ、

 

自分でも「何をやっていて、なにが面白いのか」わからなくなってきたから。

 

自分じゃあもう判断できなかったから。

 

いったい、この700人(もしくは通りすがり)の人達がなにを求めてやってきているのかがわからなくなった。

 

とにかく「普通じゃないこと、世に広まっている旬なもの、明るく派手に、騒いで、数多く」ってやっただけだったから。

 

「笑いものにされていても別にいいじゃないか、この人らはそれが面白いから来てるんだ。」

 

 

どうだろうか? 嫌かもしれない。

 

 

わからなくなった。

 

 

じゃあオレがヤクザの事務所に乗り込んで挑発して即座にクツをなめまわしたら視聴回数は更に上がるのかな?

 

 

『ヤクザの事務所に乗り込んで挑発して即座にクツをなめまわしてみた結果』視聴回数1,488,950

 

 

ってなったらオレは嬉しいのだろうか?

 

 

 

オレはこれすごいと思う。

 

 

うん。すごいと思う。

 

少なくとも別に軽蔑はしないと思う。

 

むしろ「すげえな」って、ある意味その勇気を讃えて認めると思う。

 

勿論人によっては「みっともなく映る」部分もあるだろうし「馬鹿馬鹿しい」と思うこともあるだろうし、オレもそういう目がないわけでは無いけれど、

 

それでもなんやかんや総合的にみて「すげえな」って思う。

 

 

人を楽しませるために、

 

体張ってエンターテインメントを提供する芸人さんに抱くような、

 

そういった尊敬は抱ける。

 

 

 

でもオレは別に面白くないと思ってしまう。

 

いや、「オレ」が、

 

自分の人生でやっていくことだろうかって。

 

 

「オレは誰なんだろうか」って

 

 

不意に辛くなって。

 

目の前にあるダイナブックにつながれた24インチのベンキューモニターの中で、オレの部屋で、誰だかわからない人間がローソンの弁当を食ってはしゃいでいた。

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